お墓選びのポイント!!石は日本での使用実績が多い石が間違いありません。
専務取締役の湊和也です。
弊社webサイトの代表挨拶にもありますが、お墓の購入は一生に一度あるかないかの大きなお買い物です。金額も乗用車同等の商品となるので、なるべく負担を少なくしたいのがお客様の心の内かと思います。
「予算がないから安い石でいいから。安い石で。」
お客様からこういったお話があると、僕達石屋の頭に中に浮かぶのは中国産のG623。
一般的な白御影石で、加工しやすく経年の変化も少ない。それでいて価格も安価ですので、ここ福島県でも人気のある石ですね。主にお墓の外柵材としての利用が多いですが、お客様の御予算によっては石塔などに利用することもありますね。この点に関してはこちらに詳しく書いています。
実は昨年の冬に取引先の石材輸入の商社さんから「G623より安価な石の取扱いを始めました。」と新しい石種を数種紹介していただきました。
その商社さんが言うように、これらはG623よりも安価で御提供が可能です。しかしこれらを利用してお墓をつくることに僕はリスクを感じます。墓地での工事を終えて仕上がったお墓は、その後長年にわたり風雨にさらされるようになります。ですので経年の変化の少ない石が求められるわけです。これらの石は新しく流通が始まったので、まだまだ日本で使用された実績が少ない石なんですね。ということはお墓として建てられて日本の気候のもとで経年でどういった変化があるのかの情報が少ない石と言えるわけです。御提供することは簡単です。しかし建墓後に数年経ってから驚くような変化があったのでは、お客様もがっかりしてしまいますし僕達石屋も申し訳ない気持ちになってしまいます。ですので、やはりお墓に使用する石は日本での使用実績が多い石が間違いありません。僕達石屋は、そのお墓を所有するお客様と同じくらい、もしかしたらお客様以上に、お世話になったお墓のその後の様子を気にかけているのです。
お墓をお求めの際は、お客様のお墓に使用予定の石のことを石屋さんによく確認してくださいね!!