加藤木墓地 土砂災害復旧工事が完成。
社長の湊和也です。
先日の投稿では暑いと書いておりましたが、朝晩は随分と涼しくなり秋の気配を感じるようになりました。「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、秋彼岸が終わり下旬からは一気に秋になっていくのでしょう。「〇〇の秋」は千差万別で人それぞれ。私にとっては何でしょうか。今年も変わらず「仕事の秋」となるでしょう。
さて。7月中旬から着工しておりました加藤木墓地 土砂災害復旧工事が8月下旬に完成を迎えました。
崩落個所の土留め・排水関係・地盤改良・墓地通路階段作製などは建設会社さんで施工し、弊社はほぼ全壊してしまったお墓2件を新設するといった内容でございました。
①ビフォア
②ビフォア
①②いずれも倒壊してしまった石塔類の整理後の写真です。災害発生当初は多くの石塔類がなぎ倒され目を覆うような状況でございました。しかし2件とも納骨堂内の御遺骨が流失することなくほとんど無事だったことは不幸中の幸いと言えるでしょう。古くから日本人は故人の御遺骨を大切に大切に扱ってきました。「御遺骨は故人そのもの」この感覚は今の時代でも変わりません。お墓は新しくつくり直せる。しかし流失してしまった御遺骨を回収することはほぼ不可能。御遺族の皆様はもちろんですが、私も御遺骨が無事だったことに深く安堵した次第です。
①アフター
こちらは墓地用クレーンの使用が叶わず、全て手仕事での建上を行いました。強烈な日差しの酷暑の中で随分と骨が折れましたが、完成後の達成感は格別です。新品のインド産黒御影石の和型石塔と墓誌。伝統美をその身に湛えて本当に立派ですね。
②アフター
こちらは残っていた外柵を補強・クリーニングをして再利用。土留めブロック新設・古墓石整理・石塔類新設といった内容。石塔と墓誌は吾妻みかげ石。こちらも伝統美をその身に湛えて本当に立派ですね。国産石材の国内加工は加工品質がとにかく別格です。ピカピカのこの艶もきっと長持ちしてくれることでしょう。
9月3日㈰に入魂式が行われ、それをもちまして本当の意味でのお墓の完成となりました。お盆は跨いでしまいましたが、秋彼岸に余裕を持って完成となりましたので、2件の建主様そして御家族様に御安心いただけたことでしょう。もちろん私もすべて無事に終えることができて肩の荷が下りたといったところです。
今後こういった災害が発生することなく、そして復旧させていただいたお墓が、御家の歴史として、御家族様の絆として、いついつまでもそこに在り続けますことを心より祈念いたしております。