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五代目だよりWEB版「昔の人を癒した野趣あふれる石風呂」

社長の湊和也です。

慌ただしい年末年始が過ぎ、ようやく日常の落ち着きを取り戻してきました。大掃除や年越しの準備、そしてお正月のイベントや親戚の集まりなど、予定が詰まっていた方も多かったのではないでしょうか。その一方で、楽しい時間を過ごした分、気がつけば疲れが溜まっているのを実感しますね。そんな疲れを癒すには、やっぱりお風呂の湯舟に浸かってゆっくりしたいものです。

ところが、歴史をたどると、お風呂は必ずしもお湯に浸かるものではなかったようです。「風呂」は「ムロ(室)」に由来し、洞窟のような場所で火を焚き、蒸気を発生させて汗を流す、サウナのような蒸し風呂が起源と考えられるとか。それが石の蓄熱性を活かした「石風呂」です。

夏の炎天下で墓石が火傷しそうなくらいに熱くなるのは、皆さんもご存知ですよね。石風呂は瀬戸内、四国、九州に多く、中でも周防の国(山口県)では、鎌倉時代に東大寺の再建を担った重源上人がこの地から木を伐り出す人たちの保養として作ったと伝えられています。防府市の阿弥陀寺では、石風呂や湯屋などが文化財として残る一方、復元された石風呂は今も保存会の方によって月1回火が入れられ、地域の人々の憩いの場となっています。

石風呂は陶芸の薪窯を彷彿とさせる外観で、中で薪を焚くこと4時間。薪が灰になる頃、周囲の石に熱が蓄えられた「石風呂」が完成します。言わば、大きなかまどで火を焚いた後、その中に人が入るようなもので、確かに熱い訳です。熱をじっくり溜めた石によって、室内温度は今流行りのサウナ好きもびっくり!の130度にもなるというから驚きです。

内部は非常に熱いため、肌はなるべく出さず服のまま入ります。それでも熱い場合、毛布をかぶって熱さをしのぐそう。4畳半ほどの広さの床に敷かれたゴザの下にはヨモギなど季節の薬草が敷き詰められ、癒しの香りに包まれます。石に囲まれた空間は、癒しとともに自然のパワーも得られ、明日への活力に繋がりそうですね。

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