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五代目だよりWEB版「石橋を叩いて渡るに越したことなし」

社長の湊和也です。

外で過ごしやすい時期になり、各地で行楽シーズンを迎えています。秋の散策や旅行先として、歴史ある「石の建造物」を訪ねてみるのも趣があります。その代表的な観光名所のひとつに、長崎の眼鏡橋があります。

眼鏡橋は一六三四年(寛永11年)、中国出身の僧侶・黙子如定(もくすにょじょう)が築いたと伝えられています。当時は川の氾濫によって木造の橋がたびたび流失していたため、人々の暮らしを守るために石造りの橋を計画したのだそうです。黒みを帯びた安山岩を使い、整然とアーチ状に組まれた姿は実に美しく、川面に映るとまるで二つの円が並んだ眼鏡のように見えることから「眼鏡橋」と呼ばれるようになりました。約400年も前に造られた橋が今も現役で人々の生活を支えていることに、多くの観光客が感銘を受けます。

もちろん、その長い歴史の中で幾度か大雨や洪水による損傷を受けたこともありました。しかし、完全に崩壊することはなく、修復を重ねながら今日まで受け継がれています。これは、石という素材の強さ、そして石工たちの高度な技術の賜物といえるでしょう。今では国の重要文化財にも指定され、長崎を代表する観光スポットとなっています。また、現代の眼鏡橋は単なる歴史遺産ではなく、防災の面でも進化を遂げています。川の増水時に水を逃がす地下バイパス水路が整備され、橋や周囲の街を守る仕組みが導入されています。古き良き石造建造物と、現代の技術が手を取り合って次世代へと受け継がれているのです。

「石橋を叩いて渡る」ということわざは、石橋が持つ堅牢さへの信頼感が背景にあるのでしょう。慎重すぎる人をからかう意味で使われることもありますが、実際には用心に越したことはありません。眼鏡橋が幾度もの災害を乗り越え、防災対策とともに存在し続けている姿は、その象徴ともいえます。私たち石材に携わる者も、この姿勢を見習いたいものです。お墓づくりは、何十年、何百年とご家族の想いを支える大切な仕事です。石の選定から施工に至るまで、用心に用心を重ね、後世まで安心して受け継がれるお墓を建てていきたいと改めて感じます。

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