お墓って必ず建てなくてはいけないのですか?
人が亡くなったらお墓を建てなくてはならないという法律等々は世界中どこにもございません。にもかかわらず、人類は太古の昔からお墓をつくり続けてきました。今から7万年前、ネアンデルタール人が死者に花を手向けていたことが考古学で明らかになっています。これがお墓づくりの原点であると考えられます。したがってお墓は慣習で建てるものではなく、人類の証とも言える死者への哀悼・追憶の心、仏教でいうところの供養の心によって建てる祈りの造形なのだと私どもでは考えております。
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人が亡くなったらお墓を建てなくてはならないという法律等々は世界中どこにもございません。にもかかわらず、人類は太古の昔からお墓をつくり続けてきました。今から7万年前、ネアンデルタール人が死者に花を手向けていたことが考古学で明らかになっています。これがお墓づくりの原点であると考えられます。したがってお墓は慣習で建てるものではなく、人類の証とも言える死者への哀悼・追憶の心、仏教でいうところの供養の心によって建てる祈りの造形なのだと私どもでは考えております。
お墓は当初仏塔として建てられたものです。そうだとすると仏教では六方拝といいまして、東西南北上下六方をいずれも尊び吉凶の別は問わないとしています。また仏様は八方世界をあまねく照らすという言葉もあります。その仏様があっち向きはダメ、こっち向きはダメと言われるでしょうか。供養するのにふさわしい場所であれば、基本的に方角は関係ないと考えております。墓地が北向きでどうしても気になるというのであれば、四方が正面となっている五輪塔の建墓をおすすめいたします。
お墓の金額のもととなるのはそのお墓に使用する石の体積です。実は墓石材にも単位が設けられています。「才」(切ともいいます)といいまして1尺×1尺×1尺の立方体で「1才」となります。身近な単位にしますと30cm×30cm×30cmの立方体です。
また墓石材それぞれ種類ごとにこの「1才」あたりの値段が決まっています。これが単価とお考えください。作図が終了しますと使用する墓石材の「総才数」が計算できますので、「総才数」×「1才あたりの単価」でほぼお墓の金額が算出されます。またこの金額に基礎コンクリート工事代金・各種手間代金・各種資材代金等が加算され正式なお墓の完成価格の御提示となるわけです。ただこちらは平坦で条件の良い墓地での算出方法ですので、傾斜地や軟弱地盤等の条件の悪い墓地では例外もありますことを御理解ください。墓地条件による算出方法の違いは詳しくは建墓を依頼した石屋さんにうかがってください。
現在は私有地にお墓を建てることはできません。昭和23年6月1日施行の「墓地・埋葬等に関する法律(墓埋法)」という法律があるのですが、同法施行後は経営許可のない土地にはお墓を建てることはできなくなっています。知人様の代々墓は「みなし墓地」といいまして、おそらく同法施行前から建っていたもので同法施行時に許可を受けたものとみなされた墓地だと思われます。
朝晩の冷え込みも日に日に厳しくなっていきます。
日中はまだ日差しが暖かいですが
強く吹く風には否が応でも冬の到来を感じさせられます。
現在は二本松市木幡地区大原山霊園におきましてお墓のリフォーム工事を2件進行中です。
別の施工班は同市東新殿地区里ノ馬場地区におきまして氏神様建て上げ工事を進めていました。
天気にも恵まれましてこちらの氏神様工事は土曜日に完成を迎えてございます。
「急な斜面だがなるべく高いところに氏神様をお祀りしたい。」
御施主様のこういった御要望にお応えするべく奮闘させていただきました。
まずは大谷石での階段と袖石を据付。
階段の袖石作製は角度を測って斜めに石を切ったり
基礎コンクリートを斜めに打設したりとなかなかに手間がかかります。
しかしながら
袖石がある階段とない階段とでは完成した時の見た目の印象に大きな差が出てしまいます。
やはりあったほうが立派に見えますね。
こういったお仕事の際欠かしてはいけない手間なのでございます。
その後間知石を利用しまして氏神様の台座おつくりし氏神様本体を中央に据付いたしました。
本体後方と両側面には土の流入を防ぐために柵を御用意。
こちらの柵は地元の初森みかげ石にておつくりしています。
御施主様に大変にお喜びいただきまして
私共も石屋というこのお仕事のやりがいをあらためて感じることとなりました。
御家の守り神。
いついつまでも大切になさってくださいませ。
先日賜りましたお墓に関するお客様からのお問い合わせ内容を御紹介いたします。
Q:お墓に使用している石の質の良し悪しと石の金額について教えてください。
A:現在日本のお墓で使用されている石材のほとんどが御影石(花崗岩)で、8割ほどが外国からの輸入材です。石材の種類は何百種にも及びます。同じ御影石でも硬度がそれぞれに異なり、一般的には硬い石ほど光沢(ピカピカの艶)を出すのに手間がかかりますが、磨き上がるとその石の艶は長持ちいたします。硬度の低い石はその逆となります。また吸った水をはきだしにくい石があり、その染み込んだ水が寒冷地などでは凍って割れることがありますので、なるべくなら避けたほうがよいと思います。また鉄分を多く含んだ石もありまして、水と化合して錆が出る可能性も高いのでこちらも避けるべきでしょう。では硬度がもっとも高く、もっとも水を吸わない石が高額な石なのかというと必ずしもそうではありません。石は天然素材のため人気があって産出量が少ない石ほど希少価値がついて高額になります。ですので石の質が悪いから安い、良いから高いとは一概には言えません。高くても質の悪い石もございますし、安くても質の良い石もございます。実物を御覧いただきながらお仕事を依頼する石材店んさんから詳しい説明をうかがってください。
11月に入りまして今年も残すところ二ヶ月を切りました。
この時期は日が暮れるのが早く夕方4時というと薄暗くなってしまいます。
現場での片付け時や現場からの帰路についた際は
事故等ないようにつとめたいと思います。
さて先日完成しましたお墓のリフォームの御紹介です。
まずはリフォーム前の状態を箇条書きにて。
・墓所全体が土の上に砂利を敷き詰めた仕上げのため雑草の処理が大変。
・墓所後方や墓地通路から水が入りやすくぬかるんだ状態が続く。
・長年の凍害により石塔や墓誌や灯篭が傾いている。
上記を改善するリフォームを行いました。
まずは水の流入を防ぐため
通路より高くまた通路の勾配に合わせて二段にコンクリートフロアを作製。
墓地全体がコンクリート仕上げのため雑草が生えることはありません。
その後石塔や墓誌を耐震・耐凍害施工により再建て上げ。
灯篭は配置を変え石塔と墓誌を挟むように据付いたしました。
今回御紹介のお墓のリフォームは新しい石材を追加しておりません。
新しい石材を追加しなくともお墓のリフォームは可能ですので
ひとつの参考に参照くださいませ。
10月も本日を残すのみ。
平成26年もあと二ヶ月となりますね。
これからは日に日に寒さが増していきます。
外仕事の私たち石屋にとりまして厳しい季節がやってきます。
しかしながらお客様の御満足のために
(有)ミナト石材一丸となって寒さを吹き飛ばす勢いで頑張りたいと思います。
11月半ば着工予定のお仕事の御紹介です。
大掛りなリフォーム工事を行います。
現在は石塔一本と大谷石の外柵がひどく傷んだ状態でございます。
まずは大谷石の外柵を白みかげ石の外柵へと交換。
その後地上式納骨堂を組立て
その上に現在の石塔をクリーニング後に再建て上げさせていただくという内容です。
地上式納骨堂は「丘カロート」とも呼ばれます。
こちらは専門的な名称になりますでしょうか。
工事の進行状況など今後御紹介していきたいと思います。
本日10月28日は(有)ミナト石材の創業者であります湊 芳夫の命日にあたります。
平成17年の本日永眠されました。
今年で9年が経過いたします。
享年71歳。
長寿国のここ日本におきましてはまだまだ早い死。
たいへんに心苦しいお別れだったこと
今でも忘れることはございません。
私どもが今こうして日々お墓のお仕事に精進できますのも
会長が若き日より築き上げてきました信用・信頼があってこそでございます。
礎を築いた会長の御苦労と流されてきました汗の量を決して忘れることなく
今後もお客様のために精進していきたいと考えております。
社長はじめ従業員一同
会長の御冥福を心より深くお祈りいたします。
お墓へ彫刻を施すもの中の一つに家紋がございます。
あまり目にすることのない珍しい家紋に出会えるのも
石屋という仕事の面白味のひとつと言えます。
写真は弊社で
古くに建て上げさせていただきました石塔にお彫りした家紋です。
鶴の飛んでいる姿の家紋です。
調べても正式名称にたどり着きません。
「丸に松喰み飛び鶴」といった感じでしょうか。
こちらの家紋
時間をかけて深く調べてみたいと思います。